1.ライフステージに応じた『あま市創生』の政策メニューの充実・強化

 少子高齢化に歯止めをかけ、人口減少と地域経済の縮小を克服し、将来にわたって成長力を確保できる政策メニューの充実・強化を目指します。
 「まち」に焦点を当て、名古屋市や東京圏などへの転出超過を防ぐために、市の価値を高めるインフラ整備を行い、都市の機能強化を図り、市内企業の事業拡大や企業誘致などで経済を活性化し、人が集まり魅力あるあま市にしていかなければなりません。
 あま市創生の取組みは、一朝一夕に成果が出せるものではないのですが、現状をみると、一刻の猶予もありません。
 しかし、名古屋都市圏は比較的裕福なこともあり自治体は危機意識が欠けています。まずは危機感を持って、自助の精神に基づき、自らのアイデアで、自らの未来を切り拓いていくことが大切です。
 例えば、車の自動運転実験を契機として、無人航空機やドローンの実証実験の場を提供する。それだけでなく、研究開発拠点となることを目指したり、スーパーシティ構想のような国家戦略特区に手を挙げたりすることも必要です。
 あま市の強みと弱みを分析・把握し、施策の効果を検証し『あま市創生』に取り組んでまいります。


2.「わくわくあま市生活実現政策」の策定・実行

 首都圏居住者などに「地域の伝統ある文化・芸術活動に携わりたい」、「自然豊かな所で子どもの生きる力や考える力を育む子育てをしたい」、「心にゆとりのある暮らしをしたい」など様々な理由で、地方で暮らしたいという方が多くなりました。
 近年若い世代を中心に都市から田舎への「田園回帰」が見られるとともに、「関係人口」という自分のお気に入りの地域に週末に通ったり、何らかでその地域を応援したりする「観光以上移住未満」という人たちも出てきています。
 あま市は、通勤時間が短くすみ、家族との時間が取りやすく、自然が身近にあり、新鮮な地元農産物での豊かな食生活が送れ、生活費負担が低く、住宅取得がしやすいなど「実質的豊かさ」をはじめ、歴史・文化・伝統などの魅力が溢れています。
 ですが、あま市では若者を中心として東京圏や名古屋圏への転出超過が続いています。この現状を踏まえ、個人の希望をかなえることはもとより、あま市の担い手を確保する点からも、若者等が夢や希望を抱いてあま市へ移住する動きを加速させ、女性や高齢者等の活躍、外国人材の活用等を行う「わくわくあま市生活実現政策」を提案していきます。


3.次世代のあま市を担う人材の育成支援

 あま市において高等学校は、地域人材の育成において極めて重要な役割を担っています。 高校時代に地域の産業や文化への理解を深めることは、その後のあま市への定着や、事業後継、Uターン等にも影響を与えます。
 高校が、あま市内の企業等と連携しながら、生徒に地域課題の解決を通じた探究的な学びを提供するカリキュラムを推進したり、インターンシップを通じて地元の魅力に触れられる取組を推進したりして、地元に根ざした人材の育成を強化しなければなりません。
 これらの取組を充実させるためには、高校と地域で継続的に緊密な連携を行い、一丸となって取組んでいくことが必要です。そのため、地域関係者で構築するコンソーシアムを設置し、高校を活用した『あま市創生』を進める地域の基盤構築を目指します。
 中小企業庁の「創業スクール選手権」、日本政策金融公庫の「高校生ビジネスプラン・グランプリ」等の創業関連イベントを通じて、創業に対する関心を喚起するとともに、起業家教育事業を実施し、優良事例の横展開を推進していきます。


4.人生100年時代の視点に立った『あま市創生』

 人生100年時代を迎えるにあたり、人々は「20年学び、40年働き、20年休む」 という人生に加え、多様な生き方を選択できるようになります。インターネットの普及や交通インフラの発達により、それぞれの人生に合わせて生きる場所を選ぶようになります。人生が多様化していくように、自治体の在り方も多様化していくことになります。
 あま市も、あま市独自の未来をつかみ取らなければなりません。あま市は「実質的豊かさ」や、固有の文化、豊かな自然などの強みを活かし、新たなチャレンジの場やゆとりのある生活の場として多様な人材を集め、活性化を図らなければなりません。
 あま市民が安心して生活でき、地域を元気にすることが、あま市を元気にし、あま市の維持・発展につながります。そのためには、人に寄り添った福祉医療行政はもちろんのこと、企業誘致や地産地消、新産業の育成で、「稼ぐ力」を磨き上げ、経済的に自立し、持続可能な行財政基盤を確立することが重要です。
 人生100年時代の視点に立った『あま市創生』を実現するために、皆様のお力を 横井としお にお貸しください。